オロパタジンとクロモグリク酸はどちらもアレルギーに使う目薬で、オロパタジンはクロモグリク酸よりも浸透圧やpHが人間の涙に近いため、使用時に刺激や不快感が少ないという特徴があります。しかし、このような刺激感は一過性で特に有害ではないため、刺激が気にならない患者さんに対してはクロモグリク酸を使うこともあります。眼薬を使った時の刺激や不快感は、人間の涙と目薬が、pHや浸透圧という点でどれほど近しいかで決まります。人間の涙は中性で、pHは7.45付近であるため、眼薬もpH6.0〜8.0の範囲であれば一般的に刺激や不快感がないとされています。人間の涙の浸透圧比は生理食塩水と同じ1.0であるため、眼薬も浸透圧比が0.7〜2.1の範囲であれば刺激や不快感がないとされています。