腸閉塞
小児虫垂炎で気を付けたいのは、大人と比較して訴えが不確実だという事です。また、虫垂の壁が薄い為に破裂しやすく、容易に腹膜炎を併発してしまうのです。一方で腸閉塞は、腸の内腔が閉鎖し、腸の内容物が流れない状態をいいます。手術によって腸が癒着してしまったり、がんが大きくなり腸に触れたり、或いは腸がねじれたり、腸の動きが止まるなどの原因が考えられます。症状としては、腹痛・嘔吐・便が出ないなどの症状が多くみられます。軽症であれば、絶飲食と管を鼻からお腹へ入れる事によって軽快します。ただ、原因によっては繰り返し発症する為、手術が必要となる事があります。重症な場合には早急に手術をしなければ危険です。治療は絶飲食・イレウス管挿入・手術などがあげられ、症状に応じて適切な治療を行っていく事になります。