活性化部分トランボプラスチン時間について
血液凝固反応というのは、大きく、外因系と内因系の2つの経路に分けられるそうです。
プロトロンビン時間が外因系の凝固能を反映するのに対して、活性化部分トランボプラスチン時間(APTT)は、内因系の凝固能を反映しているそうです。
血液にAPTT特有の凝固の引き金となるリン脂質、カルシウム、カオリンを加えて、血液が凝固するまでの時間を測定するそうです。
凝固するまでの時間が延長すると、凝固能が低下して異常と判定されるそうです。
プロトロンビン時間と合わせ、凝固能のスクリーニング検査として多くおこなわれるそうです。
出血症状があるときには、まず施行されるそうです。
プロトロンビン時間と似ている検査だそうですが、これはお互いの相補った情報を与えてくれるそうです。
先天性の血液凝固因子欠乏症の代表的な病気である血友病は、APTTで異常延長を呈するそうです。ですが、プロトロンビン時間では正常だそうです。
血友病は、伴性劣性遺伝形式で発病し、圧倒的に男性に多い病気だそうです。
家族の病歴も重要だそうです。
血友病には血友病Aと血友病Bがあるそうです。
血友病Aは血液凝固第Ⅷ因子の異常だそうです。血友病Bは第Ⅸ因子の異常だそうです。
これらは、APTT検査に反映されるそうです。
血管の中で血液が固まって、臓器の障害が起きる血栓症の治療によく使用される注射薬にヘパリンがあるそうです。
このヘパリンの用量を調整するためにAPTTを行うそうです。
APTTはスクリーニング検査だそうですが、異常の場合には、くわしい特殊検査を行うそうです。
さらにAPTTの結果は、プロトロンビン時間の結果と組み合わせて評価する必要があるそうです。
活性化部分トロンボプラスチン時間の基準値は、25〜40秒だそうです。これは施設によって異なるそうです。