ALP(アルカリフォスフォターゼ)というのは、アルカリ性の状況下で、リン酸化合物を分解する酵素だそうです。
基準値は106~322U/lだそうです。
ALPは肝臓や骨、小腸、胎盤などに多く含まれているそうです。これらの臓器がダメージを受けると血液中に流れ出してくるそうです。
肝臓と骨の異常があると、血液中でALPが上昇するそうです。ALPというのは肝臓から胆汁中に流れ出すことが知られているそうです。
胆汁というのは、肝臓がつくる液体だそうです。
肝臓から胆管を経て十二指腸に流れるそうです。
この経路に石や腫瘍ができると胆汁は流れにくくなるそうです。そして逆流してしまって、血液の中に漏れ出てくるようになってしまうそうです。
このような胆道の閉塞や狭窄と呼ばれる状態になると、ALPが血液中で高値となるそうです。
ALP値が基準値を越えて高値になると、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変が疑われるそうです。
胆道の閉塞や狭窄によりALPが上昇する例としては、胆管結石、胆管がん、膵がん、十二指腸乳頭部癌、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、薬剤性胆汁うっ滞などがあるそうです。
骨折や骨軟化症でも、ALPは高値となるそうです。
ALPの上昇が、肝臓の異常なのか、骨の病気なのかを判断するには、他の検査データを参考にしなければならないそうです。アイソザイムを調べることが有効となるそうです。
小腸型ALPというのは、脂肪が多めの食事をとったあとに、上昇することが知られているそうです。
特に血液型がBとOの人が顕著に上昇するそうです。
こういうことがあるということで、検査前の食事には注意しなければならないそうです。
ALP値が低い場合は、甲状腺機能低下症というが疑われるそうです。反対に、甲状腺機能亢進症というのは、ALPが上昇するそうです。