様々な難聴
内耳の障害によっておこる難聴では、突発性難聴・騒音性難聴・老人性難聴やめまいを伴うメニエール病等があります。突発性難聴はその名の通り突然聴力の低下が生じる疾患です。原因ははっきりとしていないのですが、ウイルスや血管障害等が考えられます。騒音の環境下での生活も感音難聴を引き起こします(騒音難聴)。また、加齢に伴う聴力低下(老人性難聴)では個人差も大きく、「あれ、自分難聴かも?」と感じたら早めに検査を受ける事をおススメします。急性の炎症に対しては抗菌薬の内服や点耳等で治療を進めていきますが、慢性化した中耳炎では病変部の除去・鼓膜穿孔の閉鎖や聴力改善等を目的として手術的療法を行います。特に、先ほど少し触れた真珠腫性中耳炎では、早期の手術治療が必要とされます。内耳の循環改善の為には、血流改善・代謝促進・高気圧酸素療法・星状神経節ブロック等も行っていきます。難聴が進行し日常生活が不便な場合には補聴器を用い、さらに高度な難聴の場合だと人工内耳が適応という事もあります。