副腎とは腎臓の上にあるホルモンを分泌する器官であり、皮質と呼ばれる皮の部分と髄質と呼ばれる中身の部分から構成されているのが一つ特徴だといえるだろう。

皮質の部分から分泌される副腎皮質ホルモンは、アルドステロンをはじめ鉱質コルチコイド、コルチゾールなどの糖質コルチコイド、デヒドロエピアンドロステロンといった副腎皮質アンドロゲンの3つのグループに大別される。鉱質コルチコイドは腎臓に作用し、カリウムや水素などの排泄を促す性質を持っており、これが増えると伴って血圧も上昇する。糖質コルチコイドはタンパク質を糖質に作り替える働きを促したり、ナトリウム・水の再吸収を促進することでカリウムの排泄を促進したりする働きを担っている。他にも、炎症や抗原抗体反応を抑える作用も持ち合わせている。この作用が増えると血糖が伴って上昇する。副腎皮質アンドロゲンはタンパク質の産生を増加させ、筋肉が肥大するといった男性か作用を持っている。

基本的には採血によって検査するが、場合によっては一日の尿をためて置いて含有量を調べることもあり、その際には入院が必要となる。一つ知っておくべき点として挙げるならば、アルドステロンを調べる際だ。採血は朝の空腹時に一時間安静にしたのちに行う。

この検査結果より異常な所見や何かしらの病気が疑われるようなら、それらを調べる検査を行い、診断がなされたら治療を行っていくことになる。